- いつも元気だったのに突然動かなくなった
- うちの金魚、最近動かないで水面に浮いてるなぁ・・・
- 心なしかヒレにも元気がないなぁ
こう思って眺めていました・・・
うちの丹頂(たんちょう)のピポが、おぐされ病という病気になっていました!
今回は、ピポがおぐされ病になってしまった体験をもとに・・・金魚が動かない原因は何なのか?病気の兆候と疑われる病気7つをピックアップしてみたいと思います!
金魚が動かない原因は何?
元気に泳ぎ回っていた金魚が、突然動かなくなると心配になりますよね・・・
動かなくなる原因としては、下記のようなことが考えられます。
- ただ眠っているだけ
- 水温が下がり動きが鈍くなっている
- 水質が悪化して体調不良になっている
- 何かの病気の初期症状
- 金魚の寿命
動かない原因①ただ眠っているだけ
金魚も寝るんですよね。
朝まだ暗いときに起きて、電気をつける前に水槽の中を見てみてください。
底にじっとしていたり、水中をボーっと漂っている姿を見ることが出来ます。
金魚の睡眠は人間とは違い『レム睡眠』のみ。モチロン目は閉じられない
レム睡眠とは・・・
レム睡眠は睡眠中の状態のひとつで、身体は骨格筋が弛緩して休息状態にあるが、脳が活動して覚醒状態にある。
⇔ノンレム睡眠
ノンレム睡眠は一般的には「脳の眠り」と言われる。
一日の合計睡眠時間は2~3時間で、一回の睡眠が20分~30分だと言われています。
夜だけではなくてお昼にも寝るので、エサを与えてすぐに動き出すようであればただ眠っているだけなので心配ありません。
動かない原因②水温が下がり動きが鈍くなっている
金魚は変温動物で、自分で体温を調整することができません。
目安として水温が10℃になると元気に泳ぎ回ることは少なくなり、5℃を下回るといわゆる『冬眠状態』になり、エサも食べなくなることが多いです。
よほど寒い室内か、冬に外で飼育していないと水温が5℃以下になることはないでしょうが・・・
水温を上げてあげることで、元気に泳ぎだします。
動かない原因③水質が悪化して体調不良になっている
金魚って
- たくさん食べて
- たくさんフンして
- たくさん酸素を使う
水を汚すのが仕事のような生き物!
見た目で汚れているのがわかるのはもちろん、透明できれいに見えても水質が悪くなっているかもしれません。
底に溜まっているエサの食べカスや金魚のフンから、有害なアンモニアや亜硝酸などの物質が発生していたり、PH値(ペーハー値)が中性から、酸性やアルカリ性に傾きすぎている可能性もあります。
水質の悪化から病気になってしまうので、しっかりと水換えや定期的な掃除をしてあげましょう!
動かない原因④何かの病気の初期症状
原因①~③を対処しても金魚の状態が改善されない時は、何かの病気の初期症状かもしれません。
考えられる基本の病気は・・・
- 白点病
- おぐされ病
- 松かさ病
- 水カビ病
まず疑うのはこういった病気です。
どの病気にも共通する原因は、水質の悪化や金魚のストレス・抵抗力低下、病原菌ですね。
まずは水換えをしてきれいな環境を保つこと、その後は病気の疑われる金魚を別容器に移して『塩浴』をしてみましょう!
動かない原因⑤金魚の寿命
動かなくなっている金魚は何歳ですか?
『金魚は10年生きる!』と言われることが多いですが、品種によっては寿命が10年未満のものも当然います。
そして人間と同じように、加齢によって動きが鈍くなってきます。
エサなども食べにくくなってきますし、無駄な体力の消耗を防ぐために
- 水の流れをゆっくりにする
- エサを沈むタイプに切り替える
などして、長生きできる環境を作ってあげましょう。
動かなくなった金魚を観察する3つのポイント
動かない金魚を観察するポイントがあります。
観察すべき3つのポイント
- 金魚の動きの様子はどうか?
- 体の表面に異常がないか?
- エサは食べるか?
金魚の動きの様子はどうか?
- フラフラ泳いだり、ひっくり返るを繰り返す、または沈む
- 体を地面に擦りつけたりする
このような動作をしていないか、注意して見てみましょう。
体の表面に異常はないか?
- 体の表面に白い点々がある
- 体の表面に白い綿のようなものが付着している
- 尾やヒレの先端部分が白く濁っている・ふやけている、欠けている
- 鱗が立ったように見える、体が膨らんでいる
体の状態をしっかり観察してみましょう。
エサは食べるか?
エサは食べていますか?
金魚も人間と同じで、病気をすると食欲が無くなります。
動かない金魚にエサを与えてみて食べなければ要注意です。
タイプ別疑われる病気7つ(2種類追記)
フラフラ泳いだり、ひっくり返るを繰り返す、または沈む
この動きをする金魚は、転覆病が疑われます。
水温が低いと消化不良になるため起こりやすいと言われていますが、原因が複数あるため原因の特定が難しい病気です。
体を地面に擦りつけたりする
かゆそうに地面に体を擦りつけたり、何かを振り落とそうとする動きがあれば
- 白点病
- イカリムシ病
が疑われます。
上記2つとも、寄生虫に寄生されることで発症します。
体の表面に白い点々がある
白点病が疑われます。
白点虫という寄生虫が寄生していて、感染力が強い病気です。
体の一部分が赤くなっている
- 赤斑病
- 穴あき病
どちらかが疑われます。
穴あき病は徐々に範囲が広がり、体に穴が開いているように見える怖い病気です。
体の表面に白い綿のようなものが付着している
水カビ病が疑われます。
抵抗力が落ちたりしている場合に傷口に水カビが付着し綿帽子状に繁殖していきます。
※詳しい症状や対処法については後日記事にします。
尾やヒレの先端部分が白く濁っている・ふやけている、欠けている
おぐされ病が疑われます。
初期症状は尾やヒレの先端が白く濁り、だんだんと溶けていく病気です。
※詳しい症状や対処法については後日記事にします。
鱗が立ったように見える、体が膨らんでいる
松かさ病が疑われます。
エロモナスという細菌の感染による病気だといわれますが、実際にはっきりした原因は解っていません。
はっきりと松かさ病だと確認できる時点で、末期症状で治療が難しいかもしれません。
※詳しい症状や対処法については後日記事にします。
エサを食べない
- イカリムシ病
- ウオジラミ病
- エラぐされ病
このあたりの病気が疑われます。
体の表面の観察を合わせてしっかりと行いましょう!
※詳しい症状や対処法については後日記事にします。
まとめ
どうでしたか?
今回は、ピポがおぐされ病になってしまった体験をもとに金魚が動かない原因は何なのか?病気の兆候と疑われる病気7つをピックアップしてみました!
動かない原因5つ
- ただ眠っているだけ
- 水温が下がり動きが鈍くなっている
- 水質が悪化して体調不良になっている
- 何かの病気の初期症状
- 金魚の寿命
観察すべき3つのポイント
- 金魚の動きの様子はどうか?
- 体の表面に異常がないか?
- エサは食べるか?
疑われる病気7つ
- 転覆病(ひっくり返る)
- 白点病(白い点々・かゆがる)
- イカリムシ病(白い線状のもの・振り落とす動き)
- 赤斑病(体に赤い斑点がある)※追記
- 穴あき病(体の一部分が赤くなる)※追記
- 水カビ病(白い綿状のものが付着)
- おぐされ病(尾が白く濁る・欠ける)
- 松かさ病(鱗が立つ・体が膨らむ)
- ウオジラミ病(体に小さな赤い点・振り落とす動き)
普段からしっかり観察して、病気を初期症状から発見することが大事です!
突然、腹を上向きにひっくり返り、口がパクパク動く程度で、エサは食べれず後に
死にました。原因は、何でしょう?
原田様
コメントありがとうございます!
お腹を上向きにひっくり返ってからはどのくらい生きられましたか?
転覆する原因もすごく沢山あるので一概には言えませんが、何かしらの病気にかかっていたことは間違いなさそうかとは思います。
また繰り返したくないですよね!辛そうな金魚を見るのは辛いことです・・・
原田様の金魚ちゃんのご冥福をお祈りいたします・・・
はじめまして、おはようございます(^-^)
初めての金魚飼育に四苦八苦でこちらのブログで勉強させていただいております(*^^*)
現在飼育しているのは黒の出目金と小赤になります。
本題ですが…黒の出目金が水カビ病な気がします。
これから塩浴を開始しますが、薬浴も必要なのでしょうか?
またもう1匹の小赤も飼い始め当初元気がなく、全く泳がず底に沈んでおりましたのでブログに書いてあった通り塩浴をしたところ元気になり、本水槽に戻すことができました(*^^*)
先に書いた通り、初めての飼育でしたのでどうしたらいいか…とあたふたしておりましたので本当に助かりました。
ありがとうございました(*^^*)
今回は黒の出目金の水カビ病についてどうしたら良いか困っておりますので教えていただけたら助かります。
よろしくお願いします。
YU様
コメントありがとうございます^^
返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
さて、本題の水カビ病ですが経過はどうでしょうか?
わたしも経験したことがないのですが、水カビ病ですと綿棒やピンセットなどで白いフワフワを取り除き、のちに薬浴という方法が一般的なようです。
軽度の場合はアグテン薬浴orグリーンfリキッド+0.8%塩浴で3日間。4日目以降は薬浴+0.5%塩浴で完治まで。
中度~重度では最初にリフィッシュでの薬浴が効果的かもしれません。
治療の実績のない病気ですので詳しく書けずにすみません!
いつもわたしが参考にさせていただいている、『金魚部』さんのサイトも合わせてご覧いただくと、より確実な情報を得られるかと思います。
http://blog.livedoor.jp/animal_center/archives/saprolegniasis.html