- 金魚がなんだか元気がないなぁ
- 金魚すくいの金魚を長生きさせたい
- なんとなく調子が悪い
- 共食いでヒレがなくなってしまった!
こんなときは塩浴の出番ですよ!
今回は、金魚初心者でもできる簡単な塩浴の方法をご紹介しますね。
塩浴って何?
塩浴は、昔から行われてきた病気の初期段階の治療や体力を回復させる基本の方法です。
金魚の体内の塩分濃度は基本的に0.5~0.6%に保たれています。
でも飼育するのは淡水ですよね?・・・ということは『浸透圧』によって、いつも金魚の体内に水が入ってくる状態。
浸透圧
同じ濃度になろうと水が移動する力(浸透しようとする力)を浸透圧という。
でも、体にずーっと水が入ってくるってことは、何もしないと破裂しちゃいますよね?
そう、だから金魚はいつも自分で調整して余分に入ってきた水分を排出してるんです。
だから常時そこ(余分な水分を排出すること)に体力を使っている状態ってことですよね。
浸透圧については、諸説あり。
間違っているという意見もあります。
効能
- 殺菌効果
- 粘膜再生効果
- 体力の消耗を少なくしてあげる
殺菌効果はシンプルに
塩の特徴である浸透圧を利用して、菌や寄生虫を脱水致死させる、ということで殺菌効果があるとされています。
粘膜再生効果
金魚にとって粘膜は菌や寄生虫から体を守る大切なガード。
水質悪化やケガ、クセ(底で寝るなど)のせいで粘膜が傷ついたり薄くなったりすることがあるんですが、塩浴はこの粘膜の再生を新陳代謝を良くし助ける効果があります。
こんなときは塩浴を避けた方がいいかも!
そういうわけで塩浴は基本の治療薬!という感じなんですが、リスクも0!とは言えません・・・
- 大きすぎる金魚
- 小さすぎる金魚
- 太りすぎの金魚
- 運動不足の金魚
- 松かさ病(ウロコが開いた状態)の金魚
- 塩浴が合わない金魚
こんな場合や、病気で症状が重篤な場合は薬浴で治してあげた方がいいときもあります。
ちなみに金魚かーちゃんが飼ってる丹頂のパポも、塩浴で2回死にかけたことがあります!
なんとなくエラがめくれてたので、水槽をリセットしようと思って10Lバケツに0.5%の塩水を作ってヒーターをつけ、4匹を5時間ほど入れてたら体の小さなパポだけがひっくり返って浮かんでました・・・
急いでリセットした水槽に戻したらすこしずつ硬直が解けて復活しました!
この時は、後から調べたりして・・・おそらくアンモニア中毒だろうと思いますね。
そしてもう一回は、還元塩(チベット産)硫黄の匂いがするやつを使った時でした。
還元塩で作った塩水に入れたとたん動かなくなりました!
人間にも良いんだから金魚にもいいわけではないということを学びました・・・
ミネラル・・・塩選びも気を付けんといかんですね!
塩浴の作り方
基本的には0.5%の塩水を作ります。
0.3~0.5%の濃度で試してみましょう。
カルキ抜きした水道水に塩を入れていきます。
バクテリアがいない為水質の悪化が早いので、水量は多いほど良いです。
1Lの水に対して5g(小さじ1)を溶かします。
塩浴の濃度計算はこのサイトにありましたよ~!
→金魚すくい本舗 金魚屋の息子 様
金魚に負担をかけない為、しっかり水合わせをしてあげましょう。
先に金魚を移して、1gずつ塩を入れていく方法もあります。
エアレーションも入れてあげると管理が楽ですよね!
アンモニア中毒に注意!!
バクテリアがいない状態での飼育になるので
最初はエサは与えず頻繁に水換えをしましょう。
塩浴する期間はどのくらい?
塩浴の期間ですが、最低3日~1週間は様子を見ましょう。
塩浴が苦手でない個体なら一生塩浴もできるくらいです。それはあまりオススメではないという意見が多いですが。
塩浴をずっと続けると、粘膜が薄くなってしまい、次に病気になってしまった時に塩での治療ができなくなります。
ぬるま湯のような生活をすると弱くなるということですね!
気を付けたいのは
ちょっと元気がないから塩浴→元気になったから淡水→すぐに塩浴
のようにコロコロと環境を変えてしまうことは元気な金魚でも病気になることがあるということです。
塩浴期間中の水換え
先ほども書きましたが、塩浴をするときは新しい水を使うのでバクテリアがいません。
バクテリアがいないということは、アンモニアや亜硝酸、硝酸塩は増えていく一方です。
そして初日~3日目までは、それまで食べていた物排泄物や粘膜の剥がれ等で水の痛みが早いです。
初日~3日間は毎日全量を水換えして、4日目以降からは様子を見つつ2~3日に1回全量の水換えを行いましょう!
塩浴期間中もエサはあげていい?
塩水に入れてから3日目まではエサは控えましょう。
4日目から様子を見て、かなり控えめに上げてみましょう。
金魚は1~2週間食べなかったからといって餓死する魚ではありません。
健康の為に断食をするくらいです。
塩浴を辞めて水槽に戻すときに気を付けてあげること
元気になったら元の水槽に戻すわけですが、この時もしっかりと水合わせしてあげましょう!
やり方としては、3分の1の塩水を抜き、その分カルキ抜きした真水を入れるという方法です。
そして水槽に戻してから最低1日はエサを与えず様子を見ましょう。
まとめ
どうでしたか?
今回は金魚初心者でもできる簡単な塩浴の方法をご紹介しました!
病気の初期段階や元気のない金魚に効果が期待できる『塩浴』。
- 0.3~0.5%の塩水にゆっくり慣らす
- エサは最初は与えない
- 水換えは2~3日に1回全量を換える
- 水槽に戻すときにもゆっくり慣らす
こんな感じで行い、しっかりと経過観察をしてあげましょう!
- 大きすぎる金魚
- 小さすぎる金魚
- 太りすぎの金魚
- 運動不足の金魚
- 松かさ病(ウロコが開いた状態)の金魚
- 塩浴が合わない金魚
このように塩浴を避けた方がいい場合もあるので注意が必要!