- あれ?金魚がひっくり返る・・・
- 水槽の下の方まで行こうとするけどスグに浮かぶ
- 浮き輪を付けてるみたいに泳ぎにくそう・・・
昨日まで元気に泳いでいたのに、何があったんだろう?と、不安になっちゃいますよね・・・
はじめて金魚を飼う人だったら
お腹を上にして浮かんでる=死んでる
というイメージがあると思うから、焦りますよね!
転覆病は1つの病気とまとめられないほど、原因によって軽度のものから重症なものまで様々な奥が深い病気です。
特に、出目金・琉金・ランチュウなど、丸いシルエットの金魚がかかりやすいと言われています。
今回は、『転覆病』になってしまう原因と対処法・予防策をご紹介しますね。
金魚がひっくり返る病気『転覆病』の5つの原因
- 消化不良・エサの与えすぎ
- 空気を飲み込んだ(エア食い)
- ストレスによるもの
- ウイルス感染
- 飢餓からくるもの
大きく分けてもこんなにありますが、これから詳しく見てみましょう。
エサの与えすぎ・消化不良
- エサを与えすぎた
- 古いエサを与えた
- 消化しにくいエサを与えた
- 水槽の水温が低い
エサの与えすぎや古いエサをあげてしまうのは、よくやってしまう失敗ですね。
そしてエサの種類によっては消化が悪いモノもあるようです。
エサ選びも考えたいところですね。
また、水温が下がると食べたエサを上手く消化できずにお腹にガスが溜まり、転覆してしまうのは我が家ではよくあることです。
空気を飲み込んだ(エア食い)
あなたのお家の金魚は、水面でエサを食べるようにパクパクすることは無いですか?
浮遊性(水に浮かぶ性質)のエサを与えていると・・・
と覚えてしまい、エサがないのに水面でパクパクするクセがつく個体(家のパポ)がいるようで、こうなると空気をたくさん飲み込んでしまいます。
我が家の金魚たちは、最初は浮遊性(水に浮かぶ性質)のエサを与えていましたが、先ほどご紹介した沈下性(水に沈む性質)のエサに変えました。
ストレスによるもの
- 騒音や振動からのストレス
- 水質や環境のストレス
- いじめっ子からいじめられるストレス
ストレスの種類はたくさんありますが、金魚のなかでも敏感な子は特にストレスが溜まりやすいです。
そうすると、浮袋の機能が損なわれたり、命令を出す平衡(へいこう)感覚がダメになりバランスが取れなくなるようです。
家には2人の子供がいるので(特に下の子は仮面ライダーが好きで、音の出るおもちゃがうるさい・・・)、走り回る足音・大きな声・ドアの開け閉めの音など、かなり音でのストレスを与えてしまってると感じます。
また、水槽内の水質が悪くてももちろんストレスが溜まります。
水温の変化が苦手な子もいれば、水質の変化に敏感な子など・・・原因はさまざまで固体によります。
『水合わせのやり方』の記事でも書いていますが、水換えの時はしっかり考えてしたほうがいいですね。
ウイルス感染
この場合、何か他の病気に感染・発症し、命令系統が上手く働かなくなり転覆してしまいます。
飢餓からくるもの
これは調べていてはじめて知りました。
買ってきた時は元気なのに、1ヶ月もするとすぐに転覆してしまい、ずっと困っていました。
一般的に転覆の治療では、加熱を基本に絶食・ココア浴・塩浴が勧められていますが、それらを試しても効果が無いどころか、ココア浴を試すと引っくり返って浮き上がってしまいます。
絶食をするとみるみる元気がなくなり、衰弱死。
どうにも手が打てなくなって、WEBで調べまわっていたところ「飢餓転覆」という例が書かれており、転覆前に必ず身体が痩せ細ってしまう私には目からうろこの話しでした。(某掲示板でのみ知られている症例かも)
金魚は絶食すると元気になる!と言われてますが、過度な絶食が転覆の原因になってしまう例もあるようですね。
これについては、『金魚部』さんをかなり参考にさせていただきました!ありがとうございました!
↑のサイトさんは、かなり研究されています。すごく勉強になるので是非読んでみてくださいね。
金魚の『転覆病』の特徴・症状
転覆してしまったからと言って、すぐに死んでしまうということはない病気です。
他の病気が原因の場合は除きます。
初期症状
フワフワ泳ぎにくそうにしていて、バランスを崩します。
泳いでいる途中でフワーっと浮いてしまい転覆します。※沈むタイプの転覆病もあります。
特に夕方から夜にかけてこの症状が見られますが、朝には普通に泳げるようになっていることが多いです。
症状が進むと
ずっと浮かんで(沈んで)戻れなくなると、水面に出ている部分が炎症を起こしたり、底砂で擦れて傷だらけになったりします。
そこから違う病気になってしまったり、エサを上手く食べられなくなり衰弱して死んでしまう場合ももちろん無いとは言えません。
金魚が『転覆病』になってしまったらこう対処しよう
原因が特定できない場合は、この順番で対処してみましょう。
- 塩浴で絶食
- ヒーターで水温を上げる
初期症状で、消化不良やお腹にガスが溜まっている場合はこの方法でびっくりするくらい元通り泳げるようになります。
塩浴の詳しい方法などは金魚が元気に!塩浴の作り方・期間・水換え・エサはどうする?すべての疑問を解決しますという記事で書いていますので参考にされてください。
家の場合は稚魚を育てていて、『みんな浮いてる!』と思ったらヒーターが切れていたのでした・・・
ヒーターの電源を入れたら、すぐに戻って安心しましたよ!小さいものでも1つ持ってたら重宝します。
症状が進んでいて、何をしても戻らない・・・という場合は写真のように物理的に正しい姿勢にしてあげることもあるようです。
※わたしは経験したことがありません。
引用SWNS
引用金魚部
どの飼い主も、愛情を持って飼育しているのが伺えて感動しますね!
金魚が『転覆病』にならないように予防するには
どの病気もですが『転覆病』も予防することが大事です。
- 水温が低くなる冬前からはエサの量を少なくする
- ヒーターで水温を一定に保つ
- (あまり効果はないかも)沈下性のエサに切り替える
- 水槽内の環境をきれいに保つ
ほとんどの金魚の病気に共通することですが、この4つをいつも気を付けて管理をしましょう。
1.水温が低くなる冬前からはエサの量を少なくする
金魚は水温15℃から28℃の間で活発に泳ぎ、水温が10℃以下になると動きが鈍く、5℃を下回ると冬眠すると言われています。
もちろん動きが鈍くなる低温だと、エサもあまり食べません。
食べるにしても消化不良を起こしやすくなってしまうことから、水温が低くなる秋冬の間はエサを少なくしてあげましょう。
2.ヒーターで水温を一定に保つ
水温の低下が急激に起こると、転覆しやすくなります。
秋冬の朝夜の温度差が大きいときにはヒーターで一定の水温に保ってあげることが効果的です。
3.(あまり効果はないかも)沈下性のエサに切り替える
あまり効果はないかもしれませんが、水面にエサがあると覚えてエア食いのクセがある金魚の場合は、沈下性のエサを与えることで転覆しなくなる可能性もあります。
4.水槽内の環境をきれいに保つ
これが一番重要と言っても過言ではありません。
きれいな環境が一番の予防になります。
以下の記事を参考に、しっかり水質の管理をしましょう!
まとめ
どうでしたか?
今回は、『転覆病』になってしまう原因と対処法・予防策をご紹介しました。
『転覆病』の5つの原因
- 消化不良・エサの与えすぎ
- 空気を飲み込んだ(エア食い)
- ストレスによるもの
- ウイルス感染
- 飢餓からくるもの
- 塩浴で絶食
- ヒーターで水温を上げる
『転覆病』の予防方法
- 水温が低くなる冬前からはエサの量を少なくする
- ヒーターで水温を一定に保つ
- (あまり効果はないかも)沈下性のエサに切り替える
- 水槽内の環境をきれいに保つ
大事なのは、初期症状で発見して早期治療で治してあげること!